今回はmauticという無料のマーケティングオートメーションツールのインストールにチャレンジします。
そもそもマーケティングオートメーションという言葉に馴染みがないかもしれませんが、端的に言えばマーケティング業務をシステム化・自動化すること言います。ここ数年、注目を浴びている領域です。有名どこだとHubSpotなんかがこれにあたります。
通常、マーケティングオートメーションツールは有料・ASP型が多い中、mauticはオープンソースで提供されており誰でも自由に使えます。自社サーバーに組み込んで管理したいという人向けなんですね。
mauticで何ができるのかは以下のMOONGIFTの記事がやや詳しいですので、ぜひご一読を。
では、インストールいってみましょう。
環境
インストールはUbuntu14でいわゆるLNMP構成です。
- Ubuntu 14.04 on AWS
- MariaDB (もちろんMySQLでも大丈夫です)
- Nginx
- PHP-FPM
ソースコード取得
ソースコードはmauticのサイトから手に入ります。名前とメールアドレスの登録が必要です。ソースコードはzipで20.8MBあります。
https://www.mautic.org
環境構築
では環境構築を行っていきます。
環境はMariaDB, Nginx, PHP-FPMの順で構築します。まずは各パッケージを最新にしておきましょう。
MariaDBのインストール
MariaDBのインストール。MySQLでも問題ありません。MySQLがお好きな方はそちらをどうぞ。
MariaDBの初期設定を行います。MySQLとほぼ同じです。
これでMariaDBインストールは完了。そのままDBを作ります。
パスワードやユーザー名はご自由に。
これでDB周りは完了です。
nginxのインストール
次にnginxです。最新のstable版をインストールしたいのでadd-apt-repositoryコマンドでPPAのnginx/stableを加えます。
nginxはこれでいったんおしまい。後ほどVirtualHostの設定も行いますが、先にPHPをやっつけます。
PHPのインストール
PHPは5.5を使います。
追加でcliやjson、gdなど入れてます。おそらく最低限の動作はこれでいけると思います。
念のためfpmの設定を確認しておきます。
設定に以下を含んでいれば大丈夫でしょう。
エラーログをtouchしておきます。
ソースコード配備
次にソースコードの配備です。ローカルにソースコードがあると思うので、それをサーバーにアップしてください。
次に解凍、パーミッションの変更を行います。
VirtualHostの定義
最後にVirtualHostの定義をします。
作成したVirtualHostファイルにシンボリックリンクをはり、一方でdefaultへのシンボリックリンクは外します。
そのうえでnginxをリロードです。
インストール
さぁいよいよ最終段階です。ブラウザからアクセスして以下の画面からインストールを開始します。
「Next Step」を押すとこんな感じ。
DBのユーザー名は先ほどDB作った時に発行したユーザー名を。
さらに「Next Step」へ。
アドミンユーザーの名前等を入力。
インストール直後はこのアドミンユーザーでmauticにログインすることになります。
次にメールの設定。mauticから送信されるメールの差出人名などを設定します。
これは後から変更できるので、適当でも大丈夫です。
これでインストール完了です。
ログイン
インストールが完了するとそのままログイン画面にいきます。
先ほど入力しらアドミンアカウントを入力してログインできます。
ログイン後はこんな感じ。
以上です。お疲れ様でした。
参考